子どもの虐待とは

厚生労働省の「子ども虐待対応の手引き」では、子ども虐待を身体的虐待・性的虐待・ネグレクト(必要な配慮の欠如)・心理的虐待の4つに分類しています。
また、同手引では、小林美智子(1994)のことばを引用し、「虐待の定義はあくまで子ども側の定義であり、親の意図とは無関係です。その子が嫌いだから、憎いから、意図的にするから、虐待と言うのではありません。
親はいくら一生懸命であっても、その子をかわいいと思っていても、子ども側に有害な行為であれば虐待なのです。我々がその行為を親の意図で判断するのではなく、子どもにとって有害かどうかで判断するように視点を変えなければなりません」とも記してあります。

つまり、子どもの虐待とは「子どもにとって有害なこと」があたるといえます。

また、同手引には、虐待をする保護者について「背景には複合的な要因が絡んでいる場合が多く、虐待をする保護者は様々な困難や葛藤を抱えている。したがって、自らの行為を虐待と気づいていない、あるいは認めない、援助を求めないことも多い。」
「子ども虐待は、身体的、精神的、社会的、経済的当の要因が複雑に絡みあって起こると考えられている。虐待発生のリスク要因は明らかにされてきており、危機状況の家族や育児困難を感じている親子をい極めるための目安としては重要である」とも記されています。

つまり、子どもの虐待とは「複雑な要因から困難や葛藤を抱えている家庭に起きやすい」ともいえると思います。

この2つから見えてくるものは、

子どもに有害な行為をすることが虐待であり、それをしてしまう保護者を単なる悪者とすることはできない。子どもを安全な環境に避難させるだけでなく、保護者に対しても困難や葛藤を解決するために、包括的な支援が必要である。

ということではないでしょうか?


オレンジリボンキャンペーンとは

オレンジリボンキャンペーンは、2005年に栃木県小山市にあるNPO「カンガルーOYAMA」がスタートさせた運動です。同市では2004年、小さな兄弟の命が虐待により失われる事件が発生し、二度とその悲劇を繰り返さないために始められました。
現在では、NPO法人児童虐待防止全国ネットワークが運営窓口となり、厚生労働省が定める毎年11月の児童虐待防止月間にあわせて、全国各地で運動をひろげています。

オレンジリボン運動公式サイト
NPO法人児童虐待防止全国ネットワーク

なぜ11月にこの活動をするかというと、「児童虐待の防止等に関する法律」が2000年11月20日に施行されたためです。

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